(2006年/日本)
監督:長澤雅彦
出演:多部未華子、石田卓也、郭智博、西原亜希、貫地谷しほり
個人的採点:45点/100点
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『夜のピクニック』は『恩田陸』の原作を『長澤雅彦』監督が映画化した作品である。
高校の行事で24時間かけて80キロを歩く伝統行事『歩行祭』。今年で最後の『歩行祭』を迎える『甲田貴子(多部未華子)』は、この日に一度も話した事のないクラスメイトの『西脇融(石田卓也)』に話しかけるという賭けをしていた。しかし二人には親友にも言えない秘密があった。秘密の賭けを胸に秘め、彼女の最後の歩行祭が始まる・・・。
完全に『多部未華子』目当てで観た作品である。『多部未華子』の陰鬱とした(言い過ぎ)表情と走っている姿が好きでついつい出演作品を観てしまうのだが、この作品でも素敵な表情をみせてくれていた。『貫地谷しほり』や『柄本佑』はじめ他のキャストも良かったが、その中でも『多部未華子』は飛び抜けていたと思う。今後は是非良い作品(出来れば映画で!)を選らんで欲しいな、と思わずにはいられない。
全体的に無駄な演出が多く、長過ぎるというのが正直な感想である。キャストはみんな好演していただけに残念でならない。原作を読んでいないので何とも言えない部分は多いが、静かに淡々と歩く情景を撮ってくれれば良かった作品だったのではないだろうか。少なくともアニメ演出は無駄だとしか思えない。もっとスッキリと70分前後でまとめてくれたら印象はもっと良くなったと思うのだが残念だ。
高校生の頃にこの手の作品を観た事がないのだが、高校時代に観たらどんな印象を受けたのだろうか。今よりも冷めている高校生だったので退屈に思っただろうか。それとも意外と感動していたのだろうか。20歳を過ぎてからアホみたいに映画を観るようになったが、こういった作品を観ると高校時代にほとんど映画を観てこなかった事を少し後悔してしまうのだった。
ところで感想文を書くにあたってキャストなどをWikipediaで調べていたところ面白い記述があったので転載しておく。
「貫地谷」という名字は大変珍しく、本人の家族及び親戚合わせても全国で6世帯しかないと九州スポーツが2007年2月10日付けの発売紙面にて報じた。このうちの大半は父親の実家のある広島県にある。競艇選手の貫地谷直人とは二従兄妹の関係である。 (Wikipedia - 貫地谷しほり - 姓名に関して)へぇ、と言うだけだが・・・。
『夜のピクニック』は素敵なキャストが演出によって残念な結果になってしまったと感じられた作品であった。ただし、好きなキャストがいるのであれば観て損はしないだろう。
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