(2009年/日本)悪夢のエレベーター [DVD]posted with amazlet at 12.03.09Happinet(SB)(D) (2010-03-19)
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監督:堀部圭亮
出演:内野聖陽、佐津川愛美、モト冬樹、斎藤工、大堀こういち、本上まなみ、芦名星
個人的採点:60点/100点
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『悪夢のエレベーター』は『木下半太』の小説を原作として『堀部圭亮』監督が映画化した作品である。
男女4人が突然エレベーターに閉じ込められてしまった。助けを呼ぶ手段がまったくない中で、なぜだか関わり合いたくないお互いの秘密を話すと言う不思議な状況になってしまう。そこで話される内容に段々と違和感を感じる様になるのだが・・・。
私は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を観た時に『佐津川愛美』が気になったので観た作品である。しかし、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』もこの作品も似た様な役柄で少々残念であった。イマイチ他には観たい作品に出演していないのだが、何となく魅力を感じる女優なので(幸薄そうな役柄が似合う所とか!)今後に期待したい。また、『本上まなみ』はいつも観ると「キレイだなあ」と思うのだが、何となく残念な役が多い気がする。ぜひもっと魅力的な役を演じて欲しいな、と思うのは私だけだろうか。キャストはとにかく『大堀こういち』のインパクトが半端なく強かった。作品全体よりも記憶に残る役と言っても良いのではないだろうか。
全体とすれば面白い作品だったとは思うのだが、どうも蛇足感が多かった印象である。個人的にはすべてをエレベーター内で完結させて欲しかった。特に後半のネタばらし+ドンデン返し部分が長く不要だったと思う。もちろん、どんでん返し部分が好きな方も多いとは思うのだが、それにしても『キサラギ』や『アフタースクール』の様な破壊力はなかった。そして、冒頭で『人生の逆転さよならホームラン云々〜』という部分がラストに繋がっているのだが、どうしてもその部分だけが浮いてしまっている様に思う。良い話にしたいのか、ミステリー的なドンデン返しを楽しませたいのか、中途半端なバランスだと感じてしまったのが正直なところだ
『悪夢のエレベーター』はドンデン返しの好きな方にはオススメの作品である。ミステリー小説好きな方が観ると色々と粗が見えてしまうかも知れない。個人的には惜しいと思った作品であった。
(追記)原作本を読んで読書感想文の様なモノを書いてみた。