2011年10月26日

MOON(月に囚われた男)

月に囚(とら)われた男 コレクターズ・エディション [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2011-02-23)
売り上げランキング: 24198

(2009年/イギリス)
監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:サム・ロックウェル

個人的採点:65点/100点
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 近未来、エネルギー問題は月の裏側にあるヘリウム3を採掘することで解決されていた。そのエネルギー採掘のためにルナ産業から3年間、採掘基地に派遣された『サム(サム・ロックウェル)』はたった一人でロボットの『ガーティ』と共に日々の作業を行っていた。しかし3年間が間もなく過ぎようとした時、『サム』は作業中に事故を起こしてしまう・・・。

 まず監督があの『デヴィッド・ボウイ』の息子と言うことで興味を持たざるを得ない作品であった。しかしそういう作品は大抵の場合、期待し過ぎで残念な気持ちになるので、この作品を観る際には興味はあったもののまったく期待はせずに観た。しかし観終わった時点では想像以上に良かったと言うのが素直な感想である。SFは設定が命といっても良いと思う。この作品は疑問符が付く部分も少なくはなかったが、それでも大きな破綻をせずに、しっかりと観ることが出来る作品になっていたのではないだろうか。むしろ、初監督作品とは思えない程にしっかりとした作品だったことで、初監督作品からSF作品をこんなにもまとめてしまっている事に対する一抹の不安を勝手に感じてしまう程だった。

 まとまった作品だと思った理由がいくつかあるが、この作品が純粋にSFではなかったから、というのが大きな理由だったのかも知れない。確かに舞台は月面基地で登場人物はクローン人間である。しかし、この作品の重要な部分はそういった部分というよりは人間の自己存在という部分の様に思う(そこにクローン人間という設定がいきてくるのだが・・・)。また、労働(企業)のあり方ということに対しても疑問を投げかけているのではないだろうか。そういったテーマがこの作品を単純なSFではないものに仕上げているのだと思う。

 キャストは『サム・ロックウェル』ほぼ一人と言っていいだろう。しかし、その演技は全編をほとんど一人で演じているとは思えないものであった。もちろん、そこにはロボットの『ガーティ』の存在感があったことは間違いないが、一人二役(どちらもクローンなので厳密には正しくないのかも知れないが・・・)をしっかりとこなしていた彼の存在感がこの作品の重要な部分を占めているのではないだろうか。

 『MOON(月に囚われた男)』は未来の月面を舞台にしたSFではあるものの、その実はSFというよりも社会派作品である。単純にSF観たさで観ると物足りないかも知れないが、観終わった後に考えさせられるところのある作品であった。



posted by downist at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 − SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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