Jam Films 2 [DVD]posted with amazlet at 12.03.10アミューズソフトエンタテインメント (2004-12-24)
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(2004年/日本)
監督:小島淳二、高橋栄樹、井上秀憲、丹下紘希
出演:ラーメンズ(小林賢太郎、片桐仁)、市川実日子、麻生久美子、大森南朋、杉本彩
個人的採点:65点/100点
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4名の監督による、4の短編からなるオムニバス作品である。Jam Filmsシリーズの第二弾(その他の作品にJam Films、Jam Films Sがある)。
『Jam Films 2』は上記の通り、日本の恋愛How toを胡散臭く紹介する『机上の空論』、無菌室に閉じこもる少女の薄味な物語『CLEAN ROOM』、ストリート系バイオレンス(というよりはチンピラ的)アクションにお笑い風味を付け足した『HOOPS MEN SOUL』、少年のグロテスクな現代社会への接触を描く『FASTENER』の4つの作品で構成されている。
まず最近のDocomoのCMで『市川実日子』の魅力が理解出来ない方には是非『机上の空論』を観て頂きたい。彼女の不機嫌そうな表情は本当に魅力的だ。更に言うと、不機嫌そうな表情の後に見せる笑顔とのギャップが最高にチャーミングだと思う。ちなみに私は『片桐仁』とのラストの掛け合いのシーンがたまらなく好きだ。『机上の空論』にはその『片桐仁』と『小林賢太郎』による、私がDVD-BOXを買ってしまう程に好きな『ラーメンズ』も出演している。もうこれは面白くない訳がないのである。ただし、How toを笑いにするというのは手法としては新しくなく、この作品でも特に新しさを感じることはないのだけれども、完成度の高さが断トツだった、というのが私が楽しめた一番の理由だったと思う。
その他の作品では『CLEAN ROOM』の『麻生久美子』は相変わらず素敵だったり、『HOOPS MEN SOUL』の『大森南朋』は珍しく善い人でない役だったりと、観るべき所はあったとは思うが、全体としては退屈な印象は否めなかった。ただ、キャスト的には上記に挙げている人以外にも『すほうれいこ』、『バナナマン(設楽統・日村勇紀)』、『PENICILLIN(千聖・O-JIRO)』、『ラッパ我リヤ(Q)』、『X-GUN(西尾季隆)』など、役者が本業でない人も多数出演しており、人によってはそのキャストを観るだけでも楽しめる方もいるのではないだろうか。
『Jam Films2』は個人的には『机上の空論』を観るための作品であった。ただ、そうだとしても十分過ぎる程に『机上の空論』は楽しむことが出来る作品なのでオススメである。
関連リンク
・『THE JAPANESE TRADITION ~日本の形~ [DVD] / ラーメンズ』
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( teevee graphics・小島淳二とラーメンズ・小林賢太郎との映像制作ユニット「NAMIKIBASHI」による、日本の伝統を紹介するショートフィルム集。「日本の伝統」といっても外国人視点からの設定で制作されているので、日本に対する先入観と偏見と誤解がたっぷり盛り込まれている。「土下座」「鮨」は国内外の映画界で上映され、絶賛を浴び、新シリーズとなって日本凱旋、DVD化された。「宴」「折り紙」から「おにぎり」まで正しい(?)日本の作法をショートフィルム形式で解説。日本に関する知識のない外国人ならすべて信じ込みそうなまでに丁寧に作り上げられている。お笑いDVDではあるが、爆笑を狙ったものではなく、脳の知的領域をくすぐってクスクスと笑わせる一品。斉木しげる、山咲千里がゲスト出演。(仲村英一郎))
THE JAPANESE TRADITION ~日本の形~ [DVD] / ラーメンズ, 斉木しげる, 山咲千里 (出演); NAMIKIBASHI (脚本); NAMIKIBASHI (監督)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/21BB10RXHEL._SL160_.jpg)
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