(2002年/日本)
監督:北村龍平、篠原哲雄、飯田譲治、望月六郎、堤幸彦、行定勲、岩井俊二
出演:魚谷佳苗、北村一輝、山崎まさよし、篠原涼子、大沢たかお、角田ともみ、筒井康隆、吉本多香美、佐々木蔵之介、妻夫木聡、綾瀬はるか、広末涼子
個人的採点:80点/100点
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7名の監督による、7の短編からなるオムニバス作品である。JamFilmsシリーズの第一弾(以降にJam Films2、Jam FilmsSがある)。
- the messenger -弔いは夜の果てで- 監督:北村龍平
- けん玉 監督:篠原哲雄
- コールドスリープ 監督:飯田譲治
- Panda -Hong Kong Leg- 監督:望月六郎
- HIJIKI 監督:堤幸彦
- JUSTICE 監督:行定勲
- ARITA 監督:岩井俊二
この当時から有名な監督と俳優陣だと思うが、今観返してみると、当時以上にその豪華さを感じる作品ではないだろうか。そして恐らくは男性諸氏にとっては『綾瀬はるか』の体操服(ブルマ)姿を拝める作品として有名だと思う。その他にも『妻夫木聡』が『綾瀬はるか』やその他の女子生徒のブルマ姿を観ながらニヤニヤする所や『篠原涼子』の両手に包丁を持って肉をミンチにする所、『大沢たかお』の幼児退行して奇声を上げてハシャぎ回る所、『佐々木蔵之介』がヒジキを素手で貪り食う所、『広末涼子』がARITA(有田ではない)を焼き殺して(?)しまいそうになる所など、なかなか見所は多いと思う。ただ、では作品として面白いのか、というとそれ程ではないかな、という感想になってしまう作品であった。
作品個々だと、『綾瀬はるか』のブルマ姿という部分を差し引いても、『行定勲』監督作品の『JUSTICE』が一番面白かったと思う。もしかしたら、その面白さは女性にはなかなか伝わらないのかも知れないが、男性であればきっと楽しめるだろう。また、監督と出演者と言う事であれば個人的には一番期待していた『岩井俊二』監督の『ARITA』だが、これは少しアッサリし過ぎている印象を受ける。何となく星新一のショートショートを思い出す様な内容で着地点もよくある形だな、と感じた。そして『Panda -Hong Kong Leg-』は特に残念な仕上がりに感じてしまった。『吉本多香美』は美しく、私の様な脚フェチには堪らない設定の作品なのだが、中途半端過ぎる立ち位置だった。もっとアッサリさせるか過激にさせるかして欲しかったと思う(出来れば過激な方が好みである)。
オムニバス作品が必ずしも統一感のある作品でなければいけない、とは思わないが、これだけの監督・役者陣だとどうしても作品全体としての雰囲気というところにも観ていて欲が出てしまうのは期待し過ぎだろうか。全体を通して感じたのはアッサリとした作りの作品が多かった、という印象かもしれない(それが作品全体の統一感だ、と言われればそうなのかも知れない)。
『Jam Films』は『綾瀬はるか』ファンの男性だったら間違いなくオススメ出来る作品である(『綾瀬はるか』ファンの男性だったらこの作品を観ていないはずがない、と思うが)。また内容的にも軽く観れるのでその他の出演陣を観るだけでも十分に楽しめる作品ではないだろうか。
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