(2009年/日本)
監督:鈴木卓爾
出演:星野真里、江口のりこ、坂井真紀、宮崎将
個人的採点:40点/100点
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『浅生ハルミン』の同名エッセイの原作を『鈴木卓爾』監督が『星野真里』主演で映画化した作品である。
自称『猫ストーカー』でイラストレーターの『ハル(星野真里)』とバイト先の古本屋など周囲の人間たちと猫のいるありふれた日常を描いている。
単純に『星野真里』PVとして観るか、猫PVとして観るかであれば、アリだと思う。だが、ストーリーのある映画として観るとかなり厳しいと言わざるを得ない。また、『星野真里』PVや猫PVとしても100分では長い。せいぜいもって60分だろう。私も猫は好きだし一時期は飼っていた事もあるが、正直この作品は厳しかった。恐らく、多くの猫好きの方にとっても物足りないのではないだろうか。
個人的には変にストーリーを絡めた事で退屈さが増してしまった様に思えた。単純にひたすらに『ハル』が猫を追う姿を追ってくれた方が楽しめたのではないだろうか。ただ、いかにも猫が住む街並をその生活音で非常にリアリティあるものに仕上げており、音響効果は良かったと思う。
ところで、この作品で猫ストーカーである『ハル』のほぼストーカーになっている青年『鈴木』を演じている『宮崎将』が『宮崎あおい』の実兄である事を初めて知った。あれだけ成功した妹を持つと大変だとは思うが、この作品でも役柄(演技が、ではなく)がパッとしなさ過ぎて可哀想であった。この兄妹は『EUREKA』、『初恋』と共演している様だが、正直『宮崎あおい』の記憶しか残っていない。次に観る時は『宮崎あおい』だけではなく『宮崎将』もしっかりと観ようと思う。
『私は猫ストーカー』はボーッとしたい時に猫でも撫でながら眺める様に観る事をお勧めする。猫に癒されたいのであれば、自分で休日にでも町に猫を探しに行った方が余程良い。
関連リンク
・『帰って来た猫ストーカー』
・『劇場版 ネコナデ スペシャル・エディション』
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