7月24日通りのクリスマス [DVD]posted with amazlet at 12.03.10東宝 (2007-05-18)
売り上げランキング: 38906
(2006年/日本)
監督:村上正典
出演:大沢たかお、中谷美紀、佐藤隆太、上野樹里、阿部力、劇団ひとり、沢村一樹、川原亜矢子、小日向文世、YOU
個人的採点:40点/100点
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『吉田修一』の原作小説『7月24日通り』を『村上正典』監督が『大沢たかお』と『中谷美紀』の主演で映画化したラブコメディ作品である。
長崎で市役所に勤める地味なサユリ(中谷美紀)は空想の中で街をリスボンの街に置き換えたり、出会う男性に『自分だけの王子様ランキング』をつけて退屈な毎日を過ごしていた。ある日、大学のOB会にやって来た憧れの聡史(大沢たかお)と再会するのだが…。
舞台になっている長崎の街も『サユリ』の空想の中のリスボンの街並みも似ている似ていないは別にして綺麗だった。リスボンはおろか長崎もまだ行ったことがない街だが、訪れてみたくなる映像であった。作品とは関係ないが、鎌倉の江ノ電(正確には路面電車ではないが)を始め、旅行をして好きになった街には路面電車のある街(松山・高知・広島など)が多い気がする。この作品を観て近い内に長崎にも行ってみたい、と思った。
さて、この手の作品は女性には受けが良いのかもしれない。私はどちらかと言うと男らしくない男ではあるが、この手の作品はどうも苦手である。空想が好きな女性はたくさんいると思うが(というか大半の人は空想が好きだと思うが)、現実の世界でそれを出してしまう人は多くはないだろう。せっかく、空想の街としてのリスボンと言う設定があるのだから、それをもっと活かしても良かったのではないだろうか。長崎の街では現実に生き、リスボンの街で空想に生きるという様な描き方がされていた方が観られた様に思う。その点で『サユリ』よりも『メグミ(上野樹里)』の描かれ方の方が自然に伝わってくるものがあった。
出演者は豪華である。今、勢いのある『佐藤隆太』や『上野樹里』、味のある『小日向文世』や『YOU』など、それぞれの演技を観るのは面白いかもしれない。逆にそれが主演の二人の存在感を薄れさせた様にも感じられてしまった。
最後にタイトルから夏の様な作品としてこの時期に感想文を書いたのだが、良く良く考えればこの作品はクリスマスの時期の作品であった。ちなみに『7月24日通り』はリスボンに実在する通りの様だ。ただ行ってみた所、映像は実際の7月24日通りではない所がほとんどの様である。ちなみに実際の7月24日通りはこんな感じだ。
もちろん、Googleで行ってみただけなのであるが・・・。
『7月24日通りのクリスマス』は出演者が豪華な割りに楽しめない作品であった。TVドラマの様に夕食を食べながら観るなら楽しめる部分もあるかもしれない。
関連リンク
・『7月24日通り (新潮文庫)』
・『7月24日通りのクリスマス −リスボンからのプレゼント−』
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7月24日通りのクリスマス ~リスボンからのプレゼント~ [DVD]
- 出版社/メーカー: レントラックジャパン
- メディア: DVD
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