2010年06月30日

くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-(The Damned United)

くたばれ!ユナイテッド ~サッカー万歳!~ コレクターズ・エディション [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2010-04-07)
売り上げランキング: 104382

(2009年/イギリス)
監督:トム・フーパー
出演:マイケル・シーンティモシー・スポールジム・ブロードベントコルム・ミーニイスティーヴン・グレアム
オフィシャルサイト:http://www.sonypictures.co.uk/movies/thedamnedunited/

個人的採点:65点/100点
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 『フロスト×ニクソン』の『マイケル・シーン』主演による実在の人物、『ブライアン・クラフ』監督の名門クラブ『リーズ・ユナイテッド』を巡るサッカーにまつわる人間ドラマ。


舞台は6、70年代の英国サッカー界。『ブライアン・クラフマイケル・シーン)』は2部リーグの下位クラブであった『ダービーカウンティ』を見事に1部に引き上げ、さらに1部でもタイトルを獲得すると、名門クラブであった『リーズ・ユナイテッド』の監督に就任した。しかし、彼の前任監督である『ドン・レヴィーコルム・ミーニイ)』は13年間『リーズ・ユナイテッド』を率い、数々のタイトルを手にしていた。そんな『ドン・レヴィー』を慕う選手たちと『ブライアン・クラフ』との間には不和が生じてしまう・・・。


 現在、日本で『ユナイテッド』と言われれば大半の人が『マンチェスター・ユナイテッド』を想像するだろう。私もその一人である。しかし、この作品の指す『ユナイテッド』は『マンチェスター・ユナイテッド』でも『ニューカッスル・ユナイテッド』でもなく『リーズ・ユナイテッド』である。『リーズ・ユナイテッド』についてはリンク先のwikipediaなどを読んで頂きたい。この作品を観る方は先にこの辺りの情報を入れて観た方がきっと楽しめると思う。


 ストーリーはほぼ『ブライアン・クラフ』の視点ですすむ。題材はサッカーではあるが、それ程サッカーのプレイシーンが出てくる訳ではないのでサッカーを知らない人でも置いてきぼりを食らう事はない。偉大な前任者の影と戦うチャレンジャーの物語として観る事が出来れば、それはどんな世界でも当てはめる事が出来るのではないだろうか。『ブライアン・クラフ』と、偉大かどうかは別にして支持する人の多かった『イビチャ・オシム』監督の跡を継いだ『岡田武史』監督を重ねてみると、(悩みの種類は違うにしても)面白いかもしれない。過去も現在も大きなクラブや代表チームの監督は非常に大きなプレッシャーがかかるのだろう。しかしそれ以上に、一番強く感じたのはどんなに偉大な監督・人間であっても一人で出来る事は多くないと言う事だ。そこに名参謀と呼ばれる様な人がいて初めて機能する事がほとんどなのはどんな世界でも共通の事ではないだろうか。


 『フロスト×ニクソン』の時にも思ったが、『マイケル・シーン』は実在の人物を演じるのが本当に巧いと思う。(『フロスト×ニクソン』では『デビッド・フロスト』を演じている)もちろん、演技以外の脚本であったり演出であったりが巧い、と言うのもあるとは思うが、同時に『マイケル・シーン』が『デヴィッド・フロスト』や『ブライアン・クラフ』の様なチャレンジャー的な立場の人間が権威に向かっていくという構図を演じるのに合っているのかもしれないと思った。


 DVDには特典として未公開シーンがいくつか含められているが、この中のいくつかはカットしてしまったのが勿体無いと思われる様なシーンがいくつかある。本編には『ブライアン・クラフ』の監督としての優秀さが伺えるシーンがほとんどないのだが、未公開シーンにはいくつかあるのだ。特に『ブライアン・クラフ』が『ダービーカウンティ』の監督として『ドン・レヴィー』率いる『リーズ・ユナイテッド』に勝利する試合のハーフタイムのシーンは是非、本編に含めて欲しかったと思った。DVDを観る方は是非、特典まで観て頂きたい。


 『くたばれ!ユナイテッド』はサッカーを知っていればより楽しめる、人間ドラマの作品であった。ワールドカップでサッカーに興味をもった方には是非お勧めの作品である。



関連リンク
・『フロスト×ニクソン

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD



・『Football Manager 2010

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  • 出版社/メーカー: Sega
  • メディア: DVD-ROM




posted by downist at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 − ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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