2010年06月24日

カクタス・ジャック(MATANDO CABOS)

カクタス・ジャック [DVD]
エイベックス・トラックス (2007-04-25)
売り上げランキング: 63310

(2004年/メキシコ)
監督:アレファンドロ・ロサーノ
出演:トニー・ダルトンアナ・クラウディア・タランコンペドロ・アルメンダリス・Jrロシオ・ベルデホ

個人的採点:90点/100点
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 メキシコで大ヒットした『アレファンドロ・ロサーノ』監督によるコメディタッチのクライムアクション作品である。


 『ジャック(トニー・ダルトン)』は彼の会社の社長であり、街の権力者である『カボス(ペドロ・アルメンダリス・Jr)』の娘『ポリーナ(アナ・クラウディア・タランコン)』とのセックスを『カボス』に見られてしまい、ボコボコにされる。その後『ジャック』は『カボス』の部屋を訪ねるのだが、ひょんなことから『カボス』が目の前で気絶してしまう。慌てた『ジャック』が助けを呼びに行っている間に何故か『カボス』は下着姿になっている。『ジャック』は友人の『ムド(クリストフ)』と『カボス』の処理に奔走するのだが・・・。


 物語の導入部分は過去に戻っての状況説明があったりするのだが、その辺りもテンポを悪くせずに上手くまとまっていると思う。フラッシュバックのシーンの使い方は比較的上手い作品ではないだろうか。また、登場人物もそれぞれのキャラが立っているので観易かった。男優陣は味のある役者が多いので、是非他の作品でも観てみたいものである。(他に出演作があるのか良くわからないが)また『ジャック』、『ムド』、『ボッチャ』の三名の役者は日本人好みの顔だと思うので、それなりに知名度がある作品であれば人気が出そうだと思うのだが、いかがだろうか。


 個人的には殴る蹴る以外の痛々しいシーン(指を詰められるなど)は苦手なので、観ていて顔を歪めてしまう事もなくはなかったが、それらのシーンを差し引いても面白い作品であったと思う。ただ、もう少しコメディタッチにするか、逆にクールに締めてくれたら私の好みにより近くなったと思う。また、若干要素を詰め込み過ぎている感は否めないのではないだろうか。(ただ、それが消化不良を誘っている訳ではないのだが)


 クライムアクション系の映画が苦手な私が楽しめたのはやはりラテンなノリがあったからだろう。全体的に良い意味で適当な雰囲気が充満しているので、痛々しいシーンでも何となく感覚が鈍くなっており、余り拒否反応が出なかったのである。ただ、そこが好みの分かれ目になる事も確かで、バイオレンス映画を求めて観る人には全く評価されない作品だと思う。


 『カクタス・ジャック』は暴力要素があるので誰にでも薦められる訳ではないものの、テンポも良く、笑う事も出来る楽しい作品であった。



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posted by downist at 23:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 − アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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