(2009年/日本)
監督:本木克英
出演:山田孝之、栗山千明、濱田岳、芦名星
個人的採点:60点/100点
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『鴨川ホルモー』は『万城目学』の同名小説を『本木克英』が映画化した作品である。
舞台は京都。二浪の末、京都大学に入学を果たした『安倍(山田孝之)』は『高村(濱田岳)』怪しげなサークル『京大青竜会』の新歓コンパに誘われ出席する。当初はただ飯を食うだけのつもりだったが、『早良(芦名星)』に一目惚れをして入会してしまう。しかし、そのサークルは全く普通のサークルなどではなく、『オニ』と呼ばれる式神を操って戦う『ホルモー』を行うサークルだった・・・。
個人的にはストーリーはともかく、オニを操るオニ語を叫びながらポージングする『栗山千明』を観るだけで満足出来た。(とは言っても『栗山千明』が出演した他の作品をほとんど観た事がないので大して知らないのだが)他の出演者たちもかなり弾けた演技をみせてくれるので単純に楽しめると思う。ノリは大学のサークルでの馬鹿騒ぎそのままである。
さて、肝心の『ホルモー』のシーンだが、正直もうちょっとどうにかならなかったのか、と不満である。原作がどうなのか知らないので何とも言えない部分があるのだが、いまいち迫力と盛り上がりに欠けた。映画としての軸足を『ホルモー』以外の人間関係に置くのは当然なので良いのだが、もう少しCGを使った映画の強味を出せなかったのだろうか。『オニ』たちのキモカワ要素は伝わってくるものの競技としての面白みは全く伝わって来なかったのだ。また、映画とは全く関係ない感想として『ホルモー』を題材にしてゲームを作れそうだな、と思った事を記しておく。
ストーリーとしては、やや残念な感じを受けた。もっと『早良(芦名星)』は放って置いて、『楠木(栗山千明)』に焦点を当てても良かったのではないだろうか。可愛くなってしまう前の『楠木(栗山千明)』の『安倍(山田孝之)』への恋心をもっと描いて欲しかったのだ。ただ、それを描く為には『山田孝之』に魅力が足りないとは思わなくはない。
『鴨川ホルモー』は何も考えずに『(栗山千明)』と『オニ』たちのキモカワいさを観ていると最後には不思議と『ゲロンチョリー』と呟いてしまいたくなる作品であった。小学生くらいの子供にクラス単位でみせれば、休み時間には『ゲロンチョリー』合戦になるのは間違いない。
関連リンク
・『鴨川ホルモー(和書)』
・『鴨川ホルモー 凡ちゃんオニ』
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